戦術選択について
各戦術のポテンシャル
よく言われる戦術・戦略・戦法として、大きく次の3つがあります。
- 資源建築戦術
- 資源技術と建築技術をレベル3にして、主に後半建物とモニュメントによって得点する戦術
- 農業戦術
- 農業技術をレベル3にして、主に信仰とタイルモニュメントで得点する戦術
- 奉納戦術
- 神学技術をレベル3にして、主に奉納とそれにともなう信仰で得点する戦術
どの戦術を選ぶかを考える上で重要なのは、資源建築は被せがなければほぼ確実に勝ち、農業と奉納は被せがあればほぼ確実に勝てないということです。
モニュメント・建物・タイル・奉納場所は有限であり、獲得は早いもの勝ちです。同じ戦術で被る人がいればそれらの得点は半減します。
資源建築は被ってようやく他の戦術といい勝負であり、農業と奉納は被らなくてはじめて資源建築といい勝負になると思います。
ただこれは経験則とかざっくりした計算上個人的にはそう思っているだけで、間違っている可能性もあります。
実際自分より高レートのプレイヤーで、4P戦の後番手だったら被せの有無に関わらず奉納戦術をやると言っている方もいました。
被っている相手とレベル差があるならともかく、同レベル帯で被せて1位を取るのは得点源的に不可能だと思うのですが、
自分よりつえーやつにそう言われたら、そうなんだ…とならざるを得ないでしょう。
話を戻して、以下具体的な戦術選択について考えます。
2P戦
前述の通り資源建築一択です。展開によっては、建物が尽きた後は奉納もします。
展開によっては90点程度で勝てることもありますが、双方100点超えすることも普通で、双方120点超えすることもあります。
一方が建築を選択しなかった場合は、建築側が160点を超えることもあります。
3P戦
資源建築2人からが基本で、もう1人が資源建築・奉納どちらを選ぶか、という勝負になるでしょう。
4P戦と異なり資源建築3人対奉納という構図がないため、迷ったら資源建築を選んでおくのが無難です。
農業も不可能ではないと思いますが、4P戦よりもタイルが少ないためおすすめはできません。
(4P戦: コーンタイル16枚/木タイル12枚 3P戦: コーンタイル12枚/木タイル9枚です)
ダミーワーカーの状況によっては、もしかしたら有効なケースもあるかもしれません。
4P戦
やはり資源建築2人からが基本で、オーソドックスなのは資源建築2人・農業1人・奉納1人という組み合わせです。
コーンタイルモニュメントがない場合は資源建築3人・奉納1人であるとか、序盤の流れによっては資源建築3人・農業1人ということもあります。
資源建築3人対他1人の場合は他1人の方が相対的にポテンシャルが高くなるため、
他の3人が先に資源を確定させた場合は奉納や農業を積極的に狙いたいところです。
この場合資源建築側の3人は、コーンタイルを削りに行ったり終盤から奉納を被せたりするなど、
多少他1人の妨害を意識する必要があるかも知れません。
農業戦術について
農業戦術はコーンタイルモニュメント(50点前後)や木タイルモニュメント(30点前後)に依存するところがかなり大きく、
これらのモニュメントが出ていない場で選択して1位を取るのは難しいかも知れません。
信仰ダブル(最大31点)や奉納数(最大27点)、モニュメント数(最大24点)なども有力なモニュメントではありますが、
他の戦術をしているプレイヤーにも機能するため、取れる保証がない点がネックになります。
先行3人が資源建築を確定していれば展開次第でトップを狙えることもあるでしょうが、 その場合はおそらく奉納戦術の方がよりよい選択になると思います。
奉納戦術について
一方、奉納戦術に関しては奉納数モニュメントの有無はあまり影響がありません。
むしろ資源建築プレイヤーの得点源となってしまうおそれが高いため、場に出ていない方が奉納戦術を選択する好材料になると思います。
なお、ひとくくりに奉納戦術と表現してきましたが、実際には大きく2パターンあります。
- 単純奉納
- 3-4ワーカー
- 資源技術レベル0または1
- 資源奉納
- 5-6ワーカー
- 資源技術レベル3
- 途中まで資源建築と同様に進行し、建築ではなく神学技術を上げる方向に分岐する
- 資源技術レベル3
後者の方が柔軟性は高く、周りの出方を見てから戦術を決める形になります。また、要所で建物を拾うなどのアドリブも利きます。
前者は、悪く言えば初期タイルが悪い時の勝負手といったものです。
被せがなければ普通に勝負になりますが、被せられた時に方針転換をすることはほぼ不可能です。
また、コーンに余裕がないのが常ですので、予定外の行動を取られた時にアドリブを利かせにくい点も注意が必要です。
被せについて
ここまで何度となく被せという言葉が出てきました。
他のプレイヤーが戦術を表明していない段階で農業・奉納戦術を先行して選択するのは、ある意味勝負手です。
他のプレイヤーはそもそも資源建築のやりかたを知らない可能性もありますし、知っていても悪気なく被せてくる可能性もあります。
この辺りはいわゆる信頼関係の話になってきます。
相手を信頼しない場合は、基本的には資源を上げておくのが無難です。
次善が農業で、一応無理矢理資源に切り替えることもできます。
奉納で被せられた場合は1位を諦めていかに2位を拾うかという戦いになるかと思います。
プレイヤーレベルとの兼ね合いについて
棋理的な最善手とは関係ない話が続きますが、これも重要な要素です。
資源建築-資源建築-農業-奉納の組み合わせはいい勝負が期待されますが、それはあくまで同じレベルの4人がプレイする場合です。
例えばR700の人がR600・R400・R400の3人と4P戦をする場合、資源建築(R600)-資源建築(R400)-農業(R700)-奉納(R400)という組み合わせではR600の人にトップを取られる可能性が高いかもしれません。
盤上の最善手が農業であっても、この場合の実戦的な最善手は資源建築になると思います。
あくまでトップにこだわるのであれば、という話ですが。
最後に
まあ上から目線でそこまで勝ちにこだわって楽しいか? というのは、一度よく考えた方がよいと思います。
プレイングの楽しさという面では農業は素晴らしいものがありますし、単純奉納はドM向けの戦術ですがハマって勝った時の喜びもひとしおです。
負けても楽しければいいんです。友人を大切にしましょう。グッドツォルキン。