用語・記法・略語
ターンベースのメモを書く時に使ったりしている、適当に自分で考えた用語や略語を列挙しておきます。
このブログでは前触れなく使うかも知れませんが、よそでは通じないと思うのでその辺はよろしく。
歯車の略称
スペースの記法
- p5
- パレンケ#5
- u3
- ウシュマル#3
- s
- スタートプレーヤースペース
など
アクションなど
- 両替
- u2。資源とコーンの相互変換
- ワーカー追加
- u3
- 任意
- u5。1コーンで好きなアクションを実行できる
状態など
- R
- ラウンド
- Q
- 四半期。第1四半期は1Qと書く。
- FD
- フードデイ。食料供給日。1QのFDをFD1と書く。
- SP
- スタートプレーヤー
- P
- プレーヤー
- 2Pと書いた場合2人戦の意味と2番手の意味で使うことがある
- 紛らわしかったらすみません
- 先手
- 1番手
- 特に2人戦の1番手
- 後手
- 2・3・4番手
- 特に2人戦の2番手
- 手持ち
- 歯車上にない (自由に置ける) ワーカーのこと
- 手持ち3ワーカーなので全置きするには最低3コーン必要、など
行動
- 置き番
- ワーカーを置く手番
- 抜き番
- ワーカーを抜く手番
- 連置き
- 2R連続して置き番にすること
- 連抜き
- 2R連続して抜き番にすること
- 全置き
- 手持ちのワーカーを全て置ききること。連置きの逆。
- 手持ちワーカーが多い場合は多量のコーンを消費する
- 全抜き
- 盤上のワーカーを全て抜くこと
- 次のRに全置きすると多量のコーンが必要になり、連置きすると1手遅れる
- 他にも高速化された場合恩恵に全く預かれないなど色々リスクがある。基本的には勝負手
- 高速化/ダブル
- 歯車を2段階回す
- 強制FD
- FDの2R前にsを取り、高速化で相手の置き番を飛ばしてFDにする
- 強制終了
- 強制FDを特にFD4で行うこと
- 乞い
- コーン乞い
序盤定跡
- ウシュマル3置き
- 1Rでu0u1u2に置く1番手の基本定跡
- 2R4ワーカー
- 後手が初手p0t0u3などとして2R4ワーカーを目指すもの
- 2R5ワーカー
- 初期コーン豊富な後手が初手p0u3u4などから2Rにu3u3として最速5ワーカーを目指すもの
- ダミーワーカーがある場合は先手も狙えることがある
- 2R連置き
- 後手番で初手p0などから2Ru0u3などとするもの
- 2R4ワーカーより1手遅れるが消費コーンが少なめで済む
- 2R高速化
- 主に2P戦の後手が初手p0として、2R目連置きでu0sから高速化→3R目さらに連置きでt0などとし、4R目に追加ワーカーを取る序盤定跡
- 消費コーンが非常に少なく済むが高速化権を手放してしまう
- 3P/4Pでも他の後手2人が全置きした場合は狙える
建物
- ○○技術
- 特定の技術を上げるもの
- 後半の建築技術(石金)、神学技術(石石金)など
- 技術
- (後半)任意の技術を上げられるもの
- 一緒におまけの資源などがもらえるので、区別したい場合はそれを付け加える
- コーン技術(木木木石)、石技術(木木木)、金技術(木木石)、ドクロ技術(木木石石)
- 技術ダブル
- 後半の石金金
- 食料軽減
- 前半の木・木木木木、後半の木木
- 正式名称は農場なのでそっちの方が短いのでそっちで呼びましょう。呼びます。
- チャク・ケツァル・ククルカン・全信仰
- それぞれ後半の石石・金金金・金金・木石石金
- 任意・両替・ワーカー追加
- それぞれ後半の木木石金・石石石・木石金
- 8点
- 後半の木金金
モニュメント
ドクロモニュとかコーンモニュとか分かりづらいものは後ろにモニュを付けて呼ぶ。
- 技術3種
- 木石金金金
- 33点のやつ
- 技術3点
- 木木石金金金
- 信仰ダブル
- 石石石石金金金
- 信仰3点
- 石石石金金金
- ドクロ
- 金金金金ドクロ
- コーン
- 木石金金金金
- 木
- 木金金金金
- 茶・緑・青
- 木木木石石金・木木石石石金・石石金金金
- 建物2点
- 木石石石金金
- モニュ軒数・軒数
- 木木石石金金
- モニュ軒数モニュと書くとなんかあれなので軒数モニュと書きたくなる
- ワーカー数
- 木木木金金金
技術を上げる時の細かい話
書きたいことから書かないと面倒になって放置してしまう。
前の記事と全然関係ないけど、よく見かけるミスについてちょっと書いておきたかったので書きます。
資源建築では3Q開始直後にティカル3で3木を消費して建築技術を2まで上げ、それからティカル4の1軒目で技術建物を取って建築技術3にして2軒目で技術を使う、という流れが定跡になっています。
基本的にはこれでいいんですが、1軒目の技術建物として技術2アップ(石金金)を建てる場合も、同じ手順で建てるケースをよく見ます。
この場合、2回目の技術アップは往々にして資源4に使うことになるのですが、そうするのであればティカル3を建築1・資源4にして技術2アップ建物で建築を2・3まで一気に上げる方が得です。
元の手順だと木1本丸損してしまいます。
資源建築の3Q終わりで神学技術を3にしたい場合にも、似たような手順が出てきます。
例えばティカル3とティカル4にワーカーがあり、残り建物が両方技術建物(木木木と木木石など)だったとします。
このターンでドクロを入手したいのであれば、ティカル3で神学2にして建物で神学3・4とするのが正解ですが、建物の片方を資源4に使うのであれば、やはりティカル3を神学1・資源4にして建物で神学2・3とする方が木1本得です。
考えれば簡単にわかることではあるのですが、なまじ慣れてくるとこういうところでうっかりしやすいので、気を付けたいところです。
戦術選択について
各戦術のポテンシャル
よく言われる戦術・戦略・戦法として、大きく次の3つがあります。
- 資源建築戦術
- 資源技術と建築技術をレベル3にして、主に後半建物とモニュメントによって得点する戦術
- 農業戦術
- 農業技術をレベル3にして、主に信仰とタイルモニュメントで得点する戦術
- 奉納戦術
- 神学技術をレベル3にして、主に奉納とそれにともなう信仰で得点する戦術
どの戦術を選ぶかを考える上で重要なのは、資源建築は被せがなければほぼ確実に勝ち、農業と奉納は被せがあればほぼ確実に勝てないということです。
モニュメント・建物・タイル・奉納場所は有限であり、獲得は早いもの勝ちです。同じ戦術で被る人がいればそれらの得点は半減します。
資源建築は被ってようやく他の戦術といい勝負であり、農業と奉納は被らなくてはじめて資源建築といい勝負になると思います。
ただこれは経験則とかざっくりした計算上個人的にはそう思っているだけで、間違っている可能性もあります。
実際自分より高レートのプレイヤーで、4P戦の後番手だったら被せの有無に関わらず奉納戦術をやると言っている方もいました。
被っている相手とレベル差があるならともかく、同レベル帯で被せて1位を取るのは得点源的に不可能だと思うのですが、
自分よりつえーやつにそう言われたら、そうなんだ…とならざるを得ないでしょう。
話を戻して、以下具体的な戦術選択について考えます。
2P戦
前述の通り資源建築一択です。展開によっては、建物が尽きた後は奉納もします。
展開によっては90点程度で勝てることもありますが、双方100点超えすることも普通で、双方120点超えすることもあります。
一方が建築を選択しなかった場合は、建築側が160点を超えることもあります。
3P戦
資源建築2人からが基本で、もう1人が資源建築・奉納どちらを選ぶか、という勝負になるでしょう。
4P戦と異なり資源建築3人対奉納という構図がないため、迷ったら資源建築を選んでおくのが無難です。
農業も不可能ではないと思いますが、4P戦よりもタイルが少ないためおすすめはできません。
(4P戦: コーンタイル16枚/木タイル12枚 3P戦: コーンタイル12枚/木タイル9枚です)
ダミーワーカーの状況によっては、もしかしたら有効なケースもあるかもしれません。
4P戦
やはり資源建築2人からが基本で、オーソドックスなのは資源建築2人・農業1人・奉納1人という組み合わせです。
コーンタイルモニュメントがない場合は資源建築3人・奉納1人であるとか、序盤の流れによっては資源建築3人・農業1人ということもあります。
資源建築3人対他1人の場合は他1人の方が相対的にポテンシャルが高くなるため、
他の3人が先に資源を確定させた場合は奉納や農業を積極的に狙いたいところです。
この場合資源建築側の3人は、コーンタイルを削りに行ったり終盤から奉納を被せたりするなど、
多少他1人の妨害を意識する必要があるかも知れません。
農業戦術について
農業戦術はコーンタイルモニュメント(50点前後)や木タイルモニュメント(30点前後)に依存するところがかなり大きく、
これらのモニュメントが出ていない場で選択して1位を取るのは難しいかも知れません。
信仰ダブル(最大31点)や奉納数(最大27点)、モニュメント数(最大24点)なども有力なモニュメントではありますが、
他の戦術をしているプレイヤーにも機能するため、取れる保証がない点がネックになります。
先行3人が資源建築を確定していれば展開次第でトップを狙えることもあるでしょうが、 その場合はおそらく奉納戦術の方がよりよい選択になると思います。
奉納戦術について
一方、奉納戦術に関しては奉納数モニュメントの有無はあまり影響がありません。
むしろ資源建築プレイヤーの得点源となってしまうおそれが高いため、場に出ていない方が奉納戦術を選択する好材料になると思います。
なお、ひとくくりに奉納戦術と表現してきましたが、実際には大きく2パターンあります。
- 単純奉納
- 3-4ワーカー
- 資源技術レベル0または1
- 資源奉納
- 5-6ワーカー
- 資源技術レベル3
- 途中まで資源建築と同様に進行し、建築ではなく神学技術を上げる方向に分岐する
- 資源技術レベル3
後者の方が柔軟性は高く、周りの出方を見てから戦術を決める形になります。また、要所で建物を拾うなどのアドリブも利きます。
前者は、悪く言えば初期タイルが悪い時の勝負手といったものです。
被せがなければ普通に勝負になりますが、被せられた時に方針転換をすることはほぼ不可能です。
また、コーンに余裕がないのが常ですので、予定外の行動を取られた時にアドリブを利かせにくい点も注意が必要です。
被せについて
ここまで何度となく被せという言葉が出てきました。
他のプレイヤーが戦術を表明していない段階で農業・奉納戦術を先行して選択するのは、ある意味勝負手です。
他のプレイヤーはそもそも資源建築のやりかたを知らない可能性もありますし、知っていても悪気なく被せてくる可能性もあります。
この辺りはいわゆる信頼関係の話になってきます。
相手を信頼しない場合は、基本的には資源を上げておくのが無難です。
次善が農業で、一応無理矢理資源に切り替えることもできます。
奉納で被せられた場合は1位を諦めていかに2位を拾うかという戦いになるかと思います。
プレイヤーレベルとの兼ね合いについて
棋理的な最善手とは関係ない話が続きますが、これも重要な要素です。
資源建築-資源建築-農業-奉納の組み合わせはいい勝負が期待されますが、それはあくまで同じレベルの4人がプレイする場合です。
例えばR700の人がR600・R400・R400の3人と4P戦をする場合、資源建築(R600)-資源建築(R400)-農業(R700)-奉納(R400)という組み合わせではR600の人にトップを取られる可能性が高いかもしれません。
盤上の最善手が農業であっても、この場合の実戦的な最善手は資源建築になると思います。
あくまでトップにこだわるのであれば、という話ですが。
最後に
まあ上から目線でそこまで勝ちにこだわって楽しいか? というのは、一度よく考えた方がよいと思います。
プレイングの楽しさという面では農業は素晴らしいものがありますし、単純奉納はドM向けの戦術ですがハマって勝った時の喜びもひとしおです。
負けても楽しければいいんです。友人を大切にしましょう。グッドツォルキン。
プレイ人数について
自分は拡張入りでやったことがないので、とりあえず2-4P戦についてですが。
各人数で大きくルールが変わるわけではないので、プレイ感はそこまで変わらないかなーと個人的には思います。 ただ、2P戦では戦術はかなり固定的になり、資源-建築-奉納以外の流れで勝つことはほぼ不可能なので、その辺りで詰まらないと感じる人はいるでしょう。
とは言え、このゲームでは3P戦でも4P戦でも資源建築は知っておくべき戦術です。 農業プレイや奉納プレイは知らなくてもあまり問題ありませんが、資源建築を知らないプレイヤーはいわゆるキングメーカーになってしまうことがあります。 ですので、2Pで資源建築の基礎を覚えるのもいいんじゃないかと思います。
ツォルキンやりたいけど3人以上集めるのは大変、でも2人でやるのは気が向かない、と食わず嫌いされている方も、試しに一回二回は2P戦をやってみて欲しいです。 さくさく進みますし、相手と自分しかいないので下位に展開をかき回されて理不尽な思いをすることもありません。
ダミーワーカーや初期タイルでのランダム要素がそれなりにあるので、将棋や2Pプエルトリコに比べればガチガチの定跡ゲーでもないです。 ある程度流れを知っていれば、要所要所の読みが必要な箇所以外は雰囲気でプレイしても勝負にはなると思います。
何人戦で具体的にどういう戦術の組み合わせが考えられるのか、ということについては次以降のエントリーで述べていきます。
著者の腕前について
攻略とか考察とか、書いてる人の実力が分からないと参考にならないと思うので。
2018年1月現在BGAは pomf というIDでやっていて、R700ちょい、一応上位20位以内です*1。どや。
しかし、BGAの他のゲームで言うと、プエルトリコとTtAは100戦やってR400、十二季節は100戦やってR200とか、地力はそんなレベルです。 要するにこのゲームはプレイヤー人口が少ないのです。こんなに面白いのに。
なのでまあ、このブログに書いてあることは話半分に読んでほしいのですが、ツォルキン面白いけどBGAで全然勝てなくて萎えてきたわーって人なんかの参考になれば幸いです。
なお、ツォルキンに限らず、BGAにあるゲームを手っ取り早く上達するにはランキング上位のプレイを見るのが一番だと思います。
自分でプレイするのは体力を使うので、自分も疲れてる時はよく観戦だけしてます。 エキスパート以上の人は少ないので同じ人のプレイを見続けることも多く、ストーカーだと思われている気がしないでもない。
*1:アクティブじゃない人はランキングから消えるっぽいので、本当はもっともっと低い